めおとつーりんぐ

自転車世界一周を目指す「まこと」と「ともみ」の夫婦ブログ

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「夫婦で世界一周行ってきます!」*番外編*忘れてはいけない親の気持ち

 

ともみです。

前回、両親に結婚の報告と世界一周をすることを伝えたことをまことさんの記事からお伝えしました。私としても今の親への感情を忘れないために記録に残しておきたいと思います。

mktmm.hatenablog.jp

 

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2度母を泣かせました

私は母を2回泣かせたことがあります。もしかしたらもっと陰で泣いていたのかもしれない、けれど母が私の前で見せた涙を忘れてはいけない、そう思いました。

 

1度目:同棲開始

1度目は同棲を始めるときです。私はまことさんの就職に合わせて、これまで25年住んでいた実家を出て東京へ進出しました。

その時点で8年まことさんと付き合っていたし、両親には紹介済みだし、なにより遠恋の辛さを両親はわかってくれている、そんなこんなで両親にはまことさんの就職に合わせて家を出ることを1年以上前から伝えていました。

引っ越しも荷物の整理も手伝ってくれてアドバイスしてくれて、両親は「寂しいけど背中を押してくれているんだ」、そう思っていました。

そして家を出るその日、夜行バスまで両親が送ってくれました。すると出発するとき、母が泣き出してしまいました

私はそのとき気づきました。両親の寂しい気持ちや悲しい気持ちをちゃんと見ないで向き合わないで自分の思い通りに動いてくれるようにお願いして優しい両親に甘えていたことを。両親の「同棲は結婚してからでもいいんじゃないの」、「まことくんが仕事慣れてから追いかけたのでもいいんじゃないの」、そんな提案を真正面から受け止めず、「もう決めたから」と蔑ろにしていました。

母の悲し涙は本当に胸にくるものがありました。この同棲開始は本当に正解だったのだろうか、夜行バスの中、ずっと考えていました。まことさんと前へ進むためにはいつかは踏み出さなきゃいけない一歩。でもこのタイミングだったのか、もっと話し合い納得してもらうこともできたのではないか、、。これからの私にできることは両親が納得してくれるように同棲生活を満喫することなんだとそのとき考えたことを覚えています。

 

2度目:世界一周に行くことを伝えたとき

今回の帰省で両家の顔合わせをしました。その中で世界一周の話になったとき、まことさんのお父様からも自分の父からも不安であること、危険であること、わからないことばかりで戸惑っていることを伝えられました。そしてまことさんや私もそれに対する答えや世界一周への思いを伝えました。

そんな中、隣にいた母が思いつめたように涙しました。こんな場で泣いてはいけないと必死にこらえようとしながらも溢れ出る涙にとても辛い気持ちになりました。「誰も知り合いのいない外国で娘に何かあったらどうしよう」、「すぐに助けに行けない環境で何かあったらどうしよう」、そんなことを考えていたのかなと思うと申し訳なさでいっぱいでした。

 

お父さんとお母さんが大事で2人にはずっと健康でずっと笑顔でいてほしいって思っています。なのにそんな顔させてそんな思いさせて私のしようとしていることはほんとうに正しいのだろうか。そんなことまで浮かんできました。

私は今回も母を泣かせてしまった。自分が夢へ進むにおいて必要なことなのかもしれない。でも親を悲しませてまで進むことに意味はあるのか、考えさせられます。

絶対意味のあるものにしなくてはならない、そう自分に誓いました。

 

経験したい気持ちと親に心配をかけたくない気持ち

この2つの気持ちは自分の中の本当に大きな気持ちです。どちらも自分の本心です。

この2つの気持ちが拮抗して自分も辛くなるし安心してほしくて世界一周やめようかなんて頭をよぎることもあります。でも本当にそれでいいのか、そう聞かれるといやいや、「いろんな世界をこの目で見たい」、「新しい気持ちを感じてみたい」、そういう気持ちがあることに嘘はありません。自分の気持ちをしっかり持って正しい選択をしていきたい。そして少しでも両親に笑って送り出してもらえるように相応の準備をしていきたい、そう思っています。

 

最後に 

「親にならんと子どもに対する親の気持ちはわからんのかねぇ。」

食事会の中でまことさんのお父様から発せられた言葉です。

 

例えば今、兄が世界一周に行くと言ったら「危険そうだけど大丈夫?でも楽しそう!頑張れ!」って言ってしまうと思う。でもこれが自分の子どもになったら変わるのでしょうか。これも経験しないことにはわからないことです。

将来子どもを持ったときになんて親不孝なことをしたんだと感じるかもしれない、けれどそんなこと今の私にはわからない。だから経験しにいく。

 

 このような親の思いとも向き合いながら世界一周について考えていきます。