めおとつーりんぐ

自転車世界一周を目指す「まこと」と「ともみ」の夫婦ブログ

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「夫婦で世界一周行ってきます!」両親の反応と交わした約束3つ

 

ども、まことです!

3連休はともみさんと愛媛へ帰省しておりました。

 

目的は2つ。

結婚のあいさつ

②世界一周計画の報告

です。

 

問題は②番です。

両親の説得は、世界一周含め「長期で日本を離れる」チャレンジをする際には必ずと言っていいほど生じる課題です。

といっても小細工が通用することでもないので真正面からお互いの親に話しました。

今日はその記録です。

 

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話すにあたり心がけたこと 

まず基本的に親は世界一周には反対するものです。

なぜなら、世界一周には危険がともなうからです。大事な人を失いたくないのです。

 

自分たちのやりたいことに反対してくるわけですけど、でもそれは嫌がらせをしたいわけじゃなく、子どもの幸せを心から願ってのことなのです。目的は一緒です。

 

「世界一周に反対する親は、子どもの身を案じている」

これは当たり前だけど忘れちゃいけない大事な事です。

 

僕の親も、ともみさんの親も、どちらかといえば子離れの出来ていない子どもに甘い親です。

絶対に反対されると予想していました。

だからこそ話すのが億劫で、出発予定の半年前の今になるまで打ち明けることが出来ていませんでした。

 

正直、大ゲンカして、「おれらの人生はおれらが決めるんだ!」って言って日本から飛び出していく、ということも充分あり得ると思っていました。

 

でも、出来ればそんなことはない方が良いに決まってます。

きちんと理解し、応援してほしい。

だから僕たちが意識したことは、とにかく「両親たちの気持ちに真剣に向き合う姿勢をみせる」ことです。

 

準備してきたことや決まっていることは出来るだけ具体的に説明し、両親らの不安を取り除けるようにする。

これから決めなければならないことはまだ決まっていないと正直に話し、ときには相談する姿勢を見せる。

できるだけ真摯に両親に向き合うようにしました。

 

両親の反応

ふたりの両親の反応は概ね同じでした。

まとめると、「反対だが大反対ではない」という感じです。

その内容を象徴的だった言葉とともに振り返ります。 

 

「出来るなら行かないでほしい」

今回の帰省中、どちらの両親ともたくさんお話ししました。

最初は驚かれ、難色を示され、賛同されることはありませんでした。

けれどただの一度も、「行ってはいけない」と直接的に禁止を言い渡されることはありませんでした

 

「出来るなら行かないでほしいけどねぇ…」

この言葉は、どちらの両親からも出てきました。

それはきっと,世界一周したいという熱意を尊重し、僕たちの話を頭では理解しながらも、どうしても親として手放しで喜んであげることが出来ないからこそ出てきた言葉なのだと思います。

 

「引き止めたら行かないでいてくれるの?」

ふたりがやりたいことだから、やってみるのは良いことだ。

頭ではこう思ってくれているのだろうと、両親らの話の節々から感じました。

 

でもやっぱり行かないでくれるなら行かないでほしいという気持ちは消えない。

「本気で引き止めたら行かないでいてくれるの?」

この言葉からはそんな親としての葛藤を感じました。

子どもとして、親が悲しむことをしてしまうのだという苦悩を感じ、きちんと喜び成長する僕たちの姿を見せて、その悲しみを払拭しなきゃいけないと使命感を強くしました。

 

「海外のことはわからないから怖い」

 「自分たちはそもそも海外に行ったことすらなくてよくわからないけど、わからないから怖いという気持ちがある」

色んなタイミングで何度も言われました。その気持ちはすごくわかります。

僕たちも数回海外へ旅行したことがあるくらいで経験豊富ではなく、全く"わかって"はいません。だからすべてを説明できるわけではありませんでした。

 

でも極端な話、わかっていては行く意味などないし、わからないことをわかりに行く旅にしたい。

きっとそんなことは両親たちもわかっていて、それでも出てしまう「引き止めの言葉」なのだと思います。

 

交わした約束3つ

ともみさんと話し合い、3つのことを約束として決めました。

 

無理はしない

これは出発してからの話ですね。

特にむこうのお父さんから言われました。

 

「基本的には応援する立場だが、無理と思ったときには引き返す判断をしてほしい。

世界一周は素晴らしいチャレンジだが、"固執"はしないでほしい。」


お金が尽きる、体調が崩れる、危ない目にあう。

断念せざるを得ない目に合う可能性はいくつも考えられます。

そのときにきちんと"やめる"決断ができるか。

 

基本的に僕たちふたりは僕が舵取り役です。

だから断念する際に決断するのはきっと僕です。

向こうの両親もそれをわかっているから、僕にその勇気を持ってほしいと強く言ったのだと思います。

 

もちろん、その時々で最善の選択をするつもりで、その中には断念の可能性もあると思ってはいましたが、より一層その思いを強くしました。

もちろん、そうならないように準備は十分するつもりです。

 

相談しながら計画をたてる

これは主に計画をたてる際の話です。

詳しい旅程など決まっていないことがまだまだあるので、今回話した中で答えられないことがいくつかありました。

詳細を詰めていくうちに、きちんと話しながら、両親らの不安を取り除いていくことを約束しました。

 

結婚式を挙げる

これは旅に直接関わることではないですし、約束したわけではないのですが「結婚式を挙げること」です。

もともと旅の資金もカツカツで、結婚式は難しいかもねとふたりで話していました。

ともみさんのご両親は娘の晴れ姿が見たいだろうことは想像に難くありませんが、それでも予算的に厳しいから無理だと思っていました。

 

ですが、おふたりの言葉と、そして涙を見ると、なにもしないという選択肢はありえない、と感じました。

そう思えたのは、なにより今回の帰省で、自分たちが家族に支えられていると強く感じたからでもあります。

難しいと思っていたので、詳しく検討もしていなかったのですが、自分たちでできる範囲の式を探し、せめてもの親孝行をしたいと思っています。

 

最後に

当初考えていた「親に反対されようが最悪強行すればいい」 という考えは、思っていた以上に自分勝手だったのかもしれません。

「自立した大人なんだからほっといてよ」って思う部分もあったけど、それこそが"子どもの態度"なのかも。

きちんと周りの人の不安を取り除いていくのも大事なことだなと思うようになりました。

こういう風に考えを改めることができたので、直接話してみて本当に良かったです。

 

ひとまず、「両親へ打ち明ける」という世界一周への一歩を踏み出すことができました。

 

きっと、心配は出発するまでずっと消えないし、出発してからもずっと心配し続けるのだと思います。

無理をするなと言われても多少は絶対してしまうし、100%生きて返れるなんて保証はできない。

親不孝かもしれません。

 

でも、こういうことをやろうと思えるのは、いつでも帰る"家"があって、迎えてくれる"家族"がいるからだと、そう感じています。

 

おしまい