こんにちは、ともみです。
平成が終わり、令和の時代が始まりましたね。
皆さんは10連休のGWをどのように過ごされましたか?
私たちは東北輪行をしてきました!
いきたいと思っても短い休みだとなかなか足を運べない東北。
10連休ある今年のGWだからこそ行くべきとき!と決心し、東北へ行ってきました。
ルート
まずは輪行ルートからご紹介です。
3日間かけて岩手県、宮城県を自転車で走ってきました。
1日目:岩手県一ノ関市~陸前高田市(走行距離89km)
2日目:岩手県陸前高田市~宮城県気仙沼市~登米市(走行距離70km)
3日目:宮城県登米市~石巻市~松島市(走行距離76km)
1日目の移動ルート
2019年5月1日、平成が終わり令和の時代がスタートしたこの日、私たちの東北輪行もスタートしました。
1日目は岩手県一ノ関市の磐井橋から出発し、国道284号線を走り、室根山を超え、陸前高田市へ向かうというルートです。
「東北の海を見たい!」と思ったので、1日目は海に向かって走る、室根山を越えるルートを選択しました。
ちなみに、東京からスタート地点の一ノ関市までは、東北に観光に来る予定だったまことさんのご両親に車で連れてきてもらいました。
重ねて、前日は大雨だったため、一緒に同行させてもらい、中尊寺金色堂に行ってきました。
中尊寺金色堂に近く、松島まで3日間で辿り着けそうな「一ノ関市」に下ろしてもらったのです。
本当に感謝です!
岩手県一ノ関市
昨日までの大雨が上がった曇り空の中、自転車に荷物をくくりつけ出発です。
まずは軽いアップダウンのある、国道284号線を走りました。
暑すぎず寒すぎない、自転車で走るのにぴったりの気候です!
走ること1時間半、15km地点で「北上川」を横断します。
道端のポールに岩手県のゆるキャラ「わんこきょうだい」のひとり、『そばっち』も見かけました。癒されます♪
お昼前になると、小雨がパラパラ降ってきてしまいました。
そんな雨にはモンベルのカッパが大活躍!
風は通さないし雨は防げるし、めちゃくちゃ有能でした。
道端にはタンポポも。
春の輪行は鮮やかな花がたくさん見えて楽しいです。
昼食
出発から3時間、30kmほど漕いできたところでお昼にすることに。
自転車を漕ぐにはエネルギー補給が欠かせません!
走っていてたまたま見つけたご飯屋さん「京の森ドライブイン」へ。
料理を待っている間、お客さんの1人、おばあちゃんとお話しました。
令和の元日ということもありテレビからは関連ニュースばかり流れていました。
そのニュースについて話していると「皇居のボランティア清掃を通して、昭和天皇にお会いしたことがある」「昭和天皇にお目にかかれたとき自然と涙が出た」というお話を聞かせてくれました。
また、私たちのことを見て「東京から来たの?」といい、「この辺に住んでいる子じゃないと思ったのよ」と。
そして明日からお孫さんが東京から来るとのことを嬉しそうに話してくれました。
たくさんのお話ができて本当に素敵な時間でした。
地元の人とお話しできる瞬間が輪行してて一番嬉しいかもしれない、そう感じました。
昼食はカツ丼をいただきました!
卵がふわふわで、お肉の中まで味が染み渡るめちゃくちゃおいしいカツ丼でした。
室根山
お昼ご飯を食べてエネルギー補給をしたところで、1日目の難所に突入です!
目の前に見えてきた、標高895mの室根山を越えていきます!
ほんとずっと登り😱登ったり下ったりでなく、常に登り😱
辛かった、辛すぎた〜〜
耐えきれず、途中からは自転車を押して歩きました。
むしろ振り向いて、来た道を下っていきたい思いでいっぱいでした。
これぞ自転車での山登りあるある。
途中、私たちを抜かしていく車に乗っている人が「がんばれ」と声をかけてくれました。
ほんと、東北の方々あたたかいです😭
そんなこんなで、登り続けること1時間半、やっと頂上へ到達です。
登ったら下る、これは山の常識ですが、自転車にとって下り道は頑張って登ったご褒美みたいなものです。
安全に楽しく下っていきますよ〜
下り始めた瞬間、山が開けて素敵な風景が広がっていました。
語彙力の乏しい私たちは「やばい!なにこれ!最高!」と叫ぶのみ。笑
でも本当にやばいんです。
緑が広がって遠くの町まで見えて。
なにより下り道だから自転車のスピードも上がります。
風が気持ちい、景色が美しい、本当に心地よい時間、それが下り道!勢いよく進んでいきます。
そんなこんなであっとゆうまに下り切りました。
時間にして約20分。
1時間半もかけて、頑張って登ったのになんて儚いのかしら。これぞ山道。
岩手県陸前高田市
「陸前高田市」へ向かって漕ぎ始めます。
いくつかのトンネルを抜けるとループ橋に到達します。
ぐるっと一回転できて気持ちいいですよ!
カエルの鳴く声を聞きながら国道343号線を走ります。
かえるの歌が~聞こえてくるよ〜♪と歌いたくなるほど大きな声でした。。
津波の影響の大きかった町
※以降東日本大震災について記します。
自分の考えを述べているので、読んで気を悪くしたらごめんなさい。
東日本大震災のニュースを見る中で毎日のように聞いた「岩手県陸前高田市」。
津波被害の影響を大きく受けたこと、頭では理解していたつもりでしたが、実際に町を走り目で見ると、全く分かっていなかったことに気づかされました。
街に入ってからしばらく走っていると、電柱のみが並ぶ更地が現れました。
そして気づきました、ここが津波被害を受けた場所なんだと。
道路沿いには仮設住宅も見られ、震災から8年経った現在も、元の生活に戻ることのできていない人がいます。
震災前はこの街で働く若者が下宿していたという「下宿定住促進住宅」は、津波の影響を受けても壊れなかった建物です。
しかし、窓のガラスが全て抜けているのが分かることでしょう。
この建物は津波被害を風化させないためにも取り壊さないそうです。
防波堤
この街に入ってから一つ違和感を覚えていました。
私たちは海の見える道を自転車で走るために、室根山を越えてきたのです。
そして、陸前高田市に入ったら海に会える!そう思っていました。
しかし、遠くに海が見えてもいい場所のはずなのに海が見えなかったのです。
その海を遮る正体は、海岸にそびえ立つ防波堤でした。
防波堤は12.5mもの高さがあります。
この防波堤の真横を自転車で走りましたが、迫力に圧倒されました。
そして防波堤の向こうには海があるはずなのに、潮の香りさえしませんでした。
防波堤に登れる階段があったので登らせてもらいました。
近寄ると防波堤の高さが一層印象的になります。
防波堤の向こうには綺麗な海がありました。
ようやく潮の香りが漂ってきました。
あれだけの津波があったのだから、このくらいの対策をとる必要があるのかもしれない。
これがあれば被害の大きさも変わっていたのかもしれない。
防波堤があることによって安心できるという人も多いんだと思う。
しかし一方で、この防波堤を見ることで辛い気持ちを思い出してしまう人、気持ちがふさぎ込んでしまう人もいるのではないかと思うのです。
美しい三陸の海も見えず潮の香りも感じられないような、閉鎖的な暗い印象が漂う街にしてしまっていいんだろうかという気持ちも少しわきました。
もちろん、そのような影響のあることは見越した上で防波堤は必要だと判断されたのでしょうけど。
うん。。。
考えても明確な答えは出てきそうにありません。
こうして考え続けることが大切なのかなと、今は思っています。
奇跡の一本松
続いて、津波の影響を受けたにもかかわらず、流れることも折れることもなかった松の木「奇跡の一本松」を見に行きました。
現在立っている奇跡の一本松はレプリカだそうです。
震災後に復興のシンボルとして保管するために根の腐敗処理をしたそうですが、結果として腐食してしまったとのことです。
奇跡の一本松は住民にとって復興のシンボルとなるのか、つらい過去を思い出してしまうものになるのかわかりません。
けれど、この松を見ることで、震災を経験していない私たちのような人には、津波の恐ろしさや震災について考える機会を与えてくれます。
夜はウミネコの「にゃーにゃー」鳴く声にうなされながら、海辺に野宿しました。
春のテント泊は涼しくて心地よいです⛺️
まとめ
輪行1日目の走行距離は89kmでした。
よく頑張ったほうだと思います!!
むしろ1日目に頑張りすぎて、次の日に影響しそうで不安でした。。笑
自転車旅行をする楽しさというのは、
訪れた地の雰囲気を肌で感じられること、
人との距離が近くなること、
であるということを再確認できる輪行1日目となりました。
また、被災地を自分の目で見て感じることで、何も知らなかった、知ろうとしていなかった自分に気付かされました。
訪れた地に関心を持てるようになるのが旅のいいところです。
今後も輪行を通して、いろんなことを感じて考えていきたいと思います。
東北輪行2日目はこちら↓↓