めおとつーりんぐ

自転車世界一周を目指す「まこと」と「ともみ」の夫婦ブログ

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さよなら愛車


こんばんは。まことです。

しまなみ輪行素晴らしかったです。

今は実家で休養中。


さてこの度、19年間連れ添った愛車とお別れすることになりました。

 

といっても、僕は今26歳。
当然僕の車ではありません。


実家の両親の車です。

 

 

小学2年生のとき、車を買うことになりました。

弟含む家族4人、それまで乗っていたセダンではキャパ不足になってきたためで、ワゴン車を買うことになりました。

 

父は車の整備士的な仕事をしており、車にはうるさい。

ディーラーを周り3つほどパンフレットをもらってきて、僕たち子供含めてどれが良いか家族会議が開かれました。

(子供を混ぜる姿勢は見習いたい。)


僕はもう直感でこれ!というのがあったので全力で推しました。

それがホンダのステップワゴン2でした。

 

持ちうる言葉を総動員して、これがよい、さらにこのオプションが欲しい、とプレゼンテーション。

当時小学2年生の僕の言葉は、なぜか面白いように受け入れられ、あっという間に試乗することが決まりました。


試乗の日。

従兄弟ら親戚を連れて憧れのステップワゴンに乗り込み、あたりをぐるりと走ります。

「広ーい!」

「はやーい!」

「快適ー!チョー良いじゃん!」

周りの反応もよく、もう即決でした。

 

僕としてはかなり僕の思い通りになり、内心、こんなに子どもの言う事聞いてて大丈夫なのかなと心配になるほどでした。

でも、自分の希望を勝ち取った気がして嬉しかった。

 

後ろのウイングも、

オーディオ周りの木目調のパネルも、

シートの色も、

全て自分の思い通り手に入れることが出来ました。

 

それだけに思い入れも大きくなり、納車のときには大変テンション高かったそうです。

シャイなのに親戚中に自慢してたとか。

(ちなみに唯一車の色だけは希望通りいきませんでした。掃除が楽とかでシルバーになりました。それも今となってはいい思い出。)

 

そんな大好きな車と、たくさんの思い出を作りました。

 

広いトランクに道具を詰め込んでキャンプをした日。

浮き輪を膨らましたままで積みこんでプールに着くと同時にダッシュした日。

部活で練習試合があると、友達みんな乗り込んでワイワイした日。

車で旅行して、シートを寝かして車中泊した日。

 

広いから、たくさんのことが出来ました。

車の中の思い出は、いつも家族4人が笑顔です。

本当に楽しかった。

 

大学生になって、乗る機会は減っちゃいました。

それでも、

免許を取って初めて両親を乗せて運転した日。

帰省して迎えに来てくれた時の、助手席から覗く嬉しそうな母の顔。

かけがえのない思い出があります。

 

 

でも、小学2年のとき買ったものなので、さすがに古くなってきた、という話を両親から聞くようになりました。

それでも、整備士の父が修理しながら、だましだまし乗っていました。

 

僕としても、この車がなくなるのは寂しいので、「まだまだ余裕じゃん!」と言って、なるべく長く乗ってもらえるように振る舞ってきました。

また、両親もまだ乗っていたい気持ちは強かったようで、壊れては直し、壊れては直しを繰り返していました。

 

 

けれど、もうさすがに限界みたいです。

 

総走行距離20万キロ。

19年間の月日が経ちました。

 

この秋に車検があります。

そこでもう廃車にするみたいです。

 

今年の初めくらいに聞かされ、悲しかったけれど仕方がないかと、諦めました。

 

だからこの夏の帰省がステップワゴンと触れ合える最期でした。


昨日、両親とステップワゴンでドライブしました。

そしてその途中、エアコンが壊れました。

エンジンルームからは焦げくさい臭いがしていて、一時は帰ることも出来ないかもという空気になりました。

爆発したりするんじゃないかと、とても怖かったです。

 

結局、エアコンはつかないけど、下道を通れば特に問題なく走るようでした。

でも、僕としては、この車の限界を突きつけられた気持ちでした。

 

今まで、電話越しに聞いていた「限界」を身をもって痛感しました。

諦めざるを得ませんでした。

 

明日からはもう一台の車で動こうということになり、おそらく昨日でステップワゴンは乗り納めになります。

 

「よかったね、最後にまことも運転できて。」

と母は言ったけれど、

僕にとっては、この後ろから2人を見る景色こそがこの車との思い出なんだよ。

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こうやって最後に走れて本当に良かった。

本当にありがとうね、ステップワゴン。

 

 

おしまい