こんばんは、まことです。
今日は僕の趣味のひとつ、麻雀について。
たくさんの事を与えてくれ、僕の人生を狂わせもした麻雀。
僕と麻雀との関係性を語らせてください。
出会い~小学時代~
僕が麻雀と出会ったのは小学生の頃。
1年に1回くらい、親戚のおじさんやお兄さんがやってきて、父を交えてジャラジャラ麻雀が始まることがありました。
小学生のときの僕の就寝時間は9時。そして麻雀が始まるのは大体そのくらいの時間です。僕が寝なきゃいけないころに始まるのです。
あの緑色のマットとよく分からない絵が描かれた麻雀牌に、すごく大人の世界を感じ、ワクワクしていました。
「もうちょっと大きくなったらな。」
そう言ってくる大人たちに余計に子供を自覚し、混ざりたい思いを強めながら、寝室に向かう日々を送っていました。
初めて打った日~中学時代~
僕の家は弟がいて4人家族です。結構ゲームが好きな家庭でした。
テレビゲームも良くしたのですが、もっと楽しみだったのは家族4人でやる「人生ゲーム」です。あのボードの上で車動かすやつです。
夜4人でゆっくりしていると、たまに始まるこの遊戯。自分の手でルーレットを回し、自分の手で車を進め、自分のもとにお金が増えていく。
テレビゲームと違って実際に自分の手で触れられる臨場感が好きだったのでしょうね。
中学生になったある日です。
4人でゆっくりしているなか、弟だけが先に寝てしまった日がありました。いつもだったら人生ゲームの流れなのに。きっと体調でも悪かったのでしょう。
その時です。父がふと、
「まことも麻雀やってみるか?」
と声をかけてきました。
それまで忘れてました。あの頃感じた麻雀に対する憧れ。大人の世界に対するワクワク。
それがその一言でいっきに蘇ってきました。
「やるやるー!!」
そういうわけで、僕の初めての麻雀、父と母との3人麻雀が始まりました。
わからないルールだらけだったけど、全然苦じゃありませんでした。
あの憧れていた世界を一歩一歩進んでいくようで、ちょっとずつ知っていけるようで。
今でもとても心踊ったことを覚えています。
僕はもともとゲームが得意だし、筋も良かったんでしょう。その日から結構良い勝負をしていたような気がします。
その一晩だけでもいくつか自分なりに勝てる方法を探し、見つけました。
でも、まだ試したいことばかり。次の機会を心待ちにしていました。
あれは弟が寝てしまったあとの、父と母と自分だけの大人の世界。
自分も大人の仲間入りしたんだなって思いながら、弟に「早く寝てくれないかな」なんて思っていました。今思うとひどいですね。
そして、そういう機会があるたびに着実に上手くなりながら、少しずつその魅力に引き込まれていったのでした。
初めての賭け麻雀~高校-大学初期時代~
父「大人になったらお金を賭けてやるようになるかもなー。」
母「あんたそれはいかんよー。」
父「まぁでも大学生くらいになったら別によかろー。みんなしよるよきっと。」
そんな話を麻雀中に聞くことがありました。でも僕は大して気にも留めていませんでした。別に興味もなかったし賭け事って良くないことだって漠然とした意識もあった。そして何より今目の前の勝負に夢中だったんですね。
ゲームが得意で自分で試行錯誤することが好きだし、負けず嫌いだったので勝つまでやりました。
そうすると、高校に上がる頃にはもう両親には勝ち越すようになりました。
それから高校に上がったくらいから弟も混ざって4人麻雀になりました。3人麻雀では使えなかった「萬子」という種類の牌が増え、これまた心が踊りました。まぁそれでもずっと勝ち頭。モチベーション的に僕が一番強いのは必然でした。
そうして僕は大学生になりました。親元を離れ一人暮らしになり、時間帯を問わず好きなときに遊びにいける自由を手に入れました。
ある日、「麻雀やってみない?」と友達の1人が言いました。
どうやらそいつは麻雀が出来るらしい。家族麻雀で相当自信をつけていた僕はやりたくてたまらなかった。その話に乗っかり、そいつと2人で周りの友達へ普及活動を始めました。
見る見るうちにハマっていく周り。1年目の梅雨を迎える頃には麻雀は一大ブームでした。友達連中はやる気も吸収力もあり、どんどん上手くなります。家族とやるより勝負が歯ごたえのあるものになりました。「友達」とする麻雀の楽しさに、久し振りに麻雀で心踊ったのでした。
そして、そんな中でもやはり自分は一番強かった。中学生からやってる僕と最近覚えた友達たち。向き合ってきた時間はそう簡単には埋まりません。生まれてから自分より強いやつを見たことない僕はこのころから、あれおれって強いのかな、と少し天狗になり始めます。
ちなみにこの頃はノーレート。お金は賭けていませんでした。
そんなある日、友達の友達と麻雀することになりました。大学生になる前からやってるらしくどうやら強いらしい。最近初心者との勝負ばかりだった僕は二つ返事で了承しました。
夜友達の家に行くと、もう3人がそろっていました。
僕「ちす。」
友「おす、まこと。いつもノーレートだけど、この2人賭けたいらしい。いける?」
友達の友達2人は賭けないとやってらんねえくらいの感じです。
え、聞いてない。どうしよっかな。こんな時間だし今から帰るのもな…。
と思ったのもつかの間。
僕「いんじゃない?最大負けるといくらくらいになるの?」
二つ返事でOKしていました。これもまた、大人の世界。賭け事はダメという漠然と刷り込まれてきた意識を破るという高揚感。この自信ありげなヤツらと自分どっちが強いか試したい(っていうかこきおろしてやりたい、ムカつくし)って気持ち。この2つに後押しされ僕はもうノリノリでした。
さて開局。
まず、ゲームが進むスピードがいつもと段違い。テンポよくトントン進んでいきます。初心者上がりの友達と打つのとは全然違いました。やっぱり上手いやつと打つ方が楽しいなと感じます。
友達の友達2人は本当に経験者のようで強かったです。僕の知らない技術をいくつも見せつけられました。
すげぇ…!そうやってやるもんなんだ!
もうワクワクがとまりませんでした。家族を追い越して以来、長い間自分より強い相手を見たことがなかった僕。僕が独学で見つけられなかった技術、セオリーをどんどん見せつけられ、麻雀てまだまだ奥が深いんだって感動していました。
そして、僕は負けず嫌いです。どれだけ強いやつでも同じ大学1年生。「おれの方が麻雀好きだ、おれの方が麻雀に向き合ってきた。」自分の中にそういう気持ちが芽生えるのを感じました。負けるわけにはいきませんでした。頭をフル回転させ、勝てる術を模索していきました。
幸い、彼らが僕の知らない技術を持っていた以上に、僕は彼らの知らない技術をもっていたようです。彼らが2回勝てば、僕は3回勝ちました。向こうも、そんな打ち方あるのか、という顔を何度もしました。
強いと思った相手に、勝てる…!
朝を迎え、結局この日は4人の中で1番プラスでした。金額としては微々たるものでしたが、初めて自分の手で手にしたお金。
おれ、勝ったんだ…。
朝日を浴びながら、冷めやらぬ興奮の中小さくガッツポーズをしました。
こんなにピリピリした勝負は人生で初めてでした。
やっぱり同じ年で自分よりやってきたやつはいないと確信すると同時に、自分にもまだまだ成長の余地があると感じた夜。
麻雀にハマっていくのは必然でした。
僕は、中学生で初めて打った時、麻雀の「ゲーム」としての魅力に憑りつかれました。
そして、大学生になり賭け麻雀を覚えたことにより、麻雀の「勝負」としての魅力にどっぷり浸かっていきます。
真剣勝負をして、最後におれが勝つ。おれが一番麻雀強いんだ。
その気持ちはここからどんどん加速していくことになります。
そしてこれが、僕の順風満帆な人生が狂い始めた第一歩でもありました…。
今日はここまで。おやすみなさい。
⇒②につづく